水戸の美龍堂 からだ研究所の巴です。
みなさんのご自宅にはマッサージ機はありますか?
うちの実家には、昭和の頃私のおじいちゃんが購入した非常に古いものが未だに現役で動いています。(使わない時は猫の寝床になっている)
マッサージ機のホント
今、家電量販店に行くと体験コーナーが用意されているくらい、関心のあるアイテムだと思います。
銭湯などに行くと15分300円程度で休むこともできます。
人の手より気持ちいい?
技術の進化は素晴らしく、最初に体のラインをスキャンしてからポイントを定めて揉むタイプのもの。
肩を掴むようにして圧迫するタイプのもの。ヒーターが付いていてじんわり温めてくれるもの。
膝から下をしっかり圧をかけて足裏までカバーしているもの。
マイナーチェンジが多く、すぐ型落ちになるため値段がピンきりではありますが必ずしも値段と満足度が一致するわけではないようです。
現に実家にあるものは30年も前のものですが現役ですし、夫の実家にあるものも10年ほど前のものですが現役です。
逆に、お客様の話で最新式の高いモデルを購入したのにそのうちに物干し竿を貸していたり、場所をとるために倉庫に置きっぱなしになっていたりという話も聞きます。
時間が設定されている不思議
マッサージ機といえば、15分や30分に設定されている物がほとんどです。
「最初から60分やりたいのに」
15分終わったらまた追加、追加とボタンを押していませんか?
そう、マッサージ機は基本的に15分程度で終了します。
それ以上は体に負担がかかるから、安全に受けられる時間というものが設定されています。
その理由は明確にされていませんが、15分以上の連続稼働は人の体に良くない影響を及ぼす可能性があるということです。
体のラインをスキャンできるものであっても、骨の位置や筋肉の付き方などを細かく分析しているものはありません。
機械ではまだ人の体の個体の違いを見分けることができないのです。
筋肉の張り方、付き方などは本当に人それぞれ。
施術者は、直接手で触れてその固さや位置を把握しながら指圧などの施術を行いますが、機械は同じ動きしかできません。
ここはやらないで!という注文や、ここは弱く、のような微妙な強弱も難しい。
そして、押されている時は気持ちよくてもあとから痛めてしまった・・・ということもあります。
腰が痛かったのに本当の原因は肩だったという場合。
その痛みを解消するのに、腰を集中的に15分、足りなくて更に15分と追加していって、一時的に強い力が加わってしまいしばらく痛みが取れないというケースもあるのです。
いわゆるもみ返しの状態ですね。
普通であれば揉み返しも2,3日ほどで痛みが和らぎますが、筋肉の耐性より強い力だった場合炎症を起こしたりします。
体だけの問題ではない
単純に体の疲れは筋肉疲労だけとは限りません。
心、環境、生活リズムなど原因となるものも一つではないのです。
人の体は複雑にできていて、色んなものを一つずつほぐしていくことで快適な体を作り出すことができます。
マッサージ機に30万ほどかける前に、まず時間はかかっても自分の生活を見直すことをおすすめします。
人の手ではできないこともある
とはいえ、背中を丸いローラーで転がすということも、機械でなければできないこと。
リクライニングの状態で背中を揉むということも人の手では難しいですよね。
座位はリラックス状態に入りやすく、重力から開放されることで体が軽く感じます。
さらに、体が包み込まれているという安心感からも筋肉の緊張が少なくなります。
フットマッサージャーがついているものがありますが、足全体的を圧迫して緩めるといったことは人間には不可能です。
このように一時的に筋肉を圧迫すると筋肉にギュッと力が入り、反発します。
そして、それが緩むことで血液が一気に流れ、今まで凝っていた部分が柔らかくなったりシコリがなくなったりしてコリが解消された!と感じるのです。
その圧迫が強すぎても、反発だけで終わってしまうので体がリラックスした状態で適度に圧をかけるというのが重要になります。
コリの元は老廃物、疲労物質が溜まること。
つまり、血液を上手く循環させることができれば解消出来るのですね。
マッサージ機はサブとして
ちょっとリフレッシュしたい、手軽に済ませたいときには非常に有効なマッサージ機。
上手く利用して快適な体を維持してきましょう。

研究員 巴

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