水戸の美龍堂 からだ研究所の巴です。

 

毎年冬になると目にする「酉の市」。

商売をされている方は熊手や縁起物などを買いに行ったことがある、という方も多いはず。

 

商売繁盛、開運に良いとは聞くけど、そもそも酉の市ってなに?という事を、陰陽五行と合わせて伝えていきたいと思います。

酉の市の開催時期

酉の市は、主に鳥にまつわる神社で行われるお祭りのこと。

一番有名なところでは浅草の鷲神社。

おとりさまという愛称で慕われている神社です。

 

酉の市の由来

この酉の市の由来ですが、一説によると天岩戸がきっかけで始まった行事のようです。

天岩戸は、日本神話にも出てくる有名な出来事。

 

高天原の主、天照大神は弟の須佐之男の乱暴に嫌気が差し、天の岩戸に籠もってしまった。そのため、世界は闇に支配され多くの災いが起こった。
困り果てた八百万の神々は岩戸の間で宴を催すことにした。
天宇受売命が舞を踊り、皆が喜び騒いでいると外の様子が気になった天照大御神がすこし身を乗り出し天手力男命が腕を掴んで天の岩戸から引っ張り出し、この世に再び光が戻った。

 

この時、その舞の音色を奏でた楽器を司った神様の弦の先に鷲が止まったので、この鷲を世を照らす瑞象を表す鳥であると祀り、鷲の一文字を入れた鷲大明神・天日鷲命として崇めました。

ここに神社をたてたのが、浅草の鷲神社の始まりと言われています。

 

当時、浅草の鷲神社は東側に新吉原という遊郭があったそうです。

酉の市の日にはその遊郭内が開放されたといわれ、現在も盛大なお祭りが続く酉の市として名を残しています。

 

陰陽五行でみる酉の性質

陰陽五行でみると、酉は金の三合の壮。

金は巳に生じ、酉に荘に丑に死ぬ。

これを金の三合といい、巨万の富を築くと言われています。

酉は季節で秋。

実りを迎え、ますます栄えていくという発展のシンボルでもあるのです。

酉の日の意味

日本武尊が古代中国東部へ征討の際に、勝ち戦のお祝いとして神社の松に武具の「熊手」をかけてお礼参りをしたそうです。

なんでも、その日が11月の酉の日だったとか。

それから、翌年の幸せを願う開運、子孫繁栄、厄払い、商売繁盛のお祭りとして毎年開催されるようになりました。

 

60日で一回りする日本の暦

日本の暦は、十干と十二支の組み合わせで60日で一回りするように作られています。

十干というのは、庚・辛など木火土金水が陰陽にわかれたもの。

十二支は子丑寅など毎年まわるものというイメージがありますが、暦では毎日変化しています。

 

11月に入って最初に酉がつく日を一の酉、次に二の酉。

三の酉がある年もあります。

 

この三の酉がある年は火事が多い、とも言われていました。

これも諸説あるようですが、酉の市=遊郭の開放ということで留守を守る女性が夫が早く帰宅するように「火事が起こる」などほのめかしたのではないか。と言う話があります。

熊手にお多福がつくようになったのは、吉原の縁起にちなんだとされています。

 

来年の繁栄を祝う

この酉の市で縁起物を買い、翌年を迎える。

江戸時代にもそれが一般に普及していたことを象徴するように、「酉の市」は冬を表す季語として句に詠まれています。

芭蕉の弟子の其角が詠んだ「春を待つ 事のはじめや 酉の市」や、樋口一葉のたけくらべの一説「此の年三の酉までありて」など。

 

熊手と共に縁起物として並ぶのが、唐の芋。

これは在来種であり、唐を頭と洒落て「人の頭にたてる」として出世や、連なって採れることから多産・安産祈願の縁起物として好まれてきました。

 

日本人が昔から行っていた前祝いの風習。

今まで行ったことがなかった、という方はぜひ、今年は酉の市に足を運んでみてくださいね。

 

十二支の性質などに興味があれば、こちらの本もあわせてどうぞ。

 

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研究員 巴

研究員 巴

するめオーナー美龍堂
秋田県出身。 やりたいと思ったことはまずやってみる。一度ハマるととことん突き進む猪突猛進型。 高校卒業後は専門学校へ。ゲームソフトクリエーター科へ進学する。プログラムからデザイン、シナリオ等幅広く2年学んだ後、就職先に選んだのはリラクゼーション業界。 人の体に触れるうちに、筋肉だけでなく人そのものに興味が湧き、心理学、薬膳、易やマヤ暦、陰陽五行なとを学ぶ。 2015年に独立起業し、メインのもみほぐしだけでなく、今までの経歴を活かしたパソコン関連のお悩み相談や薬膳や鑑定の依頼も受けている。 プライベートでは4児の母。だんよめにて夫婦でブログを更新中。 もう一つの事業として、やりたいを形にする本拠地プロジェクトも行っている。
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