水戸の美龍堂 からだ研究所の巴です。
先日、知り合いの田んぼで稲刈りのお手伝いをしてきました。
きっかけは大型のコンバインに乗ってみたかったからですが、結果的にそれ以上の気付きが有りました。
教育ってどうしてる?
うちの子は、どうも発達グレーゾーンにいるようです。
とはいっても、勉強以外では明るい性格で友達に可愛がられ常に誰かと一緒に遊んでいるような子です。
パット見ではごく普通の無邪気な子供ですが、彼が抱えるのは学習の凸凹。
今は通常のクラスに入っています。
しかし、文字に弱く漢字の読み取りや書き取り、暗算など見えないところで計算するようなものに関してはどうしても難しいのです。
逆に、実際体験したことや見たこと、見えることにはめっぽう強いんですね。
九九や図形は大得意。
そういったように、できることに偏りがあるので、今の平均的な勉強方法ではついていけません。
なるべく追いつけるように、1年生の漢字からやり直したり様々試していますが集中力もないので私も日々頭を抱えています。
勉強がダメならスポーツ
彼の場合は、頭で考えることは苦手でも、体感は優れています。
体自体は、生後一ヶ月検診のときから伸び悩み、小学3年生になった今でもひときわ小さいです。
下手したら年長さんと同じくらい。
しかし身体の動かし方が上手で「スポーツやってるの?」とよく聞かれますが全くやらせていません。
毎日、放課後友達と遊んでいるだけ。
身長が小さくても出来るスポーツはあります。
ですが、運動一本できても社会人になってからそれだけで食べていけるかというと、かなり厳しいと思います。
それを考えると、例えば勉強を諦めてスポーツ一本の道を目指すとしても、もしその道が立たれた時にメンタルも弱ってしまう可能性が考えられる。
子供のうちであれば修正できるものでも、30歳40歳でそういう帰路に立たされた時に修正がきくのかどうか。
そんなことを考えると、親としてできる教育って「教え育てること」という言葉の通り、その子の能力や素質を活かせる知識や知恵、技術を与えることなのではないかなと思います。
どんな世界に行っても生きられるような心と体を育てること。
親が居なくても生きていけるような土台を育むこと。
生きる知恵を教える教育
そんな中、機会に恵まれ田んぼのお手伝いに行ったのですが久々に土をいじって思ったのです。
勉強や運動ができなくても、社会に入れなかったとしても「住むところと食べ物」があれば生きていける!
↑記念に稲をいただきました
生かされている命
妊娠中のためしばらく休んでいましたが、2016年から、青柳にあるシェアファームで農地開拓のお手伝いをしていました。
きっかけは、フェイスブックで農地開拓のお手伝いの募集を見つけたことです。
その前にマヤの長老の話を聞く機会があって「人はミツバチとともに生き 共に死ぬ。土を触れ」とお告げをいただいたので、どこかでできないかと場所を探していたところでした。
この話を聞いた時は、どちらかというと人助けと土に触れると何が起こるのかという期待のほうが大きかったのですが、少し見方が変わりました。
まず自分が体験する
体感型の私は、まず自分が経験しないと人に話せない、安心できないというちょっと変わった性質を持っています。
マヤの青い手の特性でしょうか。
なので、子供に対しても「これどう?」と勧める前にまず自分がやってみる。
そして感じたことを一度体に落とし込み、これが○○だったら(今回の場合は次男だったら)と立場を変える事をしないと納得して話せないのです。
今回は土いじりを体験して、改めて思ったことがあります。
人間生きていくにはお金はある程度あればいい。
しかし食べなくては生きられない。
親がいなくなっても、食べ物を生み出す力、それが手に入る環境に自分をおいておけば食いっぱぐれはないだろう。
ということ。
土は触れているだけでも気持ちが落ち着いたり(感覚過敏の子供には不向きですが)心の安定にも繋がりますよね。
勉強やスポーツなどの技術を教えるのも教育ですが、一見関係なさそうなことでも色んな体験できる場につれていくほうが大事なのかなと思いました。
きっと、親が子供に出来ることって、そういった子供自身が学べる「チャンスを与える」事なんでしょうね。
あれこれ心配して、レールをしくことではなく。
いろんな選択肢を増やしてあげること。
今の子は、とにかく体験が少ないと言われています。
ユーチューブなどの情報が多く、自分が体験したかのような気持ちになりチャレンジしようとしない。
わかっていることをわざわざやろうとしない。
人が変われば結果も変わる事もたくさんあるのに、もう「わかっている」からやらない。
効率的ですが、でもやってみなくちゃわからないことも沢山あると思うのです。
知識ばかりではなく、知恵として子供には沢山伝えていきたいと考えています。
まだまだ親になって10年目ですが、日々一緒に成長しています。