水戸の美龍堂 からだ研究所の巴です。
いきなりですが、皆様の家はどんなおうちですか?
それぞれの土地に合わせて、家の作りも変わってくるでしょう。
様々こだわりを持って、大工さんにお願いして作っていると思います。
家を建てる
今、私達は子供4人含め6人でマンションタイプの集合住宅に住んでいます。
学校や保育園が近いこと、交通の便がいいことを基準に選択したのでそういった意味ではすごく便利です。
車がなくてもバス停がすぐ近いので利用できますし、保育園も子供二人連れて歩いても苦ではない距離。
小学校と中学校も子供の足で15分以内で、周りも比較的静かでマチナカで暮らすには申し分ないところ。
しかし、子供の手はいつか離れます。
あと18年もすれば、一番下の娘も高校卒業。
さて、そうなった時にどんな暮らしをしようか?どんな仕事をしようか?
幸いにも夫の実家は広い土地があります。
現在、草だらけの空いている土地もありここに家を建てようかという話があがっていました。
でも、立派な家には興味がない私達。
加工しやすいようにプレハブにする?
コンテナハウスはどう?
ログハウス?
セルフビルド?
様々な家を検討し、結果的に落ち着いたのが「究極の場づくり」です。
そう、家はあくまでオプションで、私達が作りたいのは「旅人が集まりまた去っていくような誰もがふらっと立ち寄れる」という「安らぎの場」でありました。
居場所をつくる
今は物にあふれています。
それなのに、ストレスによる不調はなくなりません。
手がかかる事が少なくなったにも関わらず、忙しさは変わりません。
物があれば豊かになるという時代を過ぎ、「どう生きるのか」「幸せとは」という人間本来の欲の部分に焦点があたり始めているのを感じます。

自然とのつながり、人とのつながり。
そういったことが見直されています。
4月から始めたマチナカの居場所
私が4月から夫と始めたコミュニティスペースは、水戸の泉町という繁華街大工町に隣接した場所にあります。

ここは「チャレンジしたい」気持ちを応援するチャレンジスペースとして、やりたいけど1人では難しい、という時に一歩踏み出すことができるような場づくりの一つとしてオープンさせました。
でももっと、生活そのものをベースにした場作りがしたい。
住み開きのような事をしたい。
そんな事を考えていた時に、自然農園ビヨンドが企画した「木と土の家作り」を見つけます。
木と土で家をつくる
茨城から山梨まで下道で6時間ほど。
前日まで雨で天気が不安でしたが、そんな心配を他所に空はからりと晴れました。

到着して班分け、私達は土の担当でした。
草を刈っただけの開けた土地に、4.5×3.6の大きな穴を掘ります。
半地下にするので、深さは約80センチ必要です。
子どもたちも、スコップやつるはし片手に穴掘り作業。

さらに、その土をふるいに掛けて石を取り除き、稲刈りの終わった藁と混ぜます。
これに水を混ぜて捏ね、壁の材料にします。
藁も、細かくきざんでいきます。

朝11時頃から作業を開始し、お昼をはさみ15時に解散。
総勢50名ほどでの作業でしたが、実際に水と混ぜるところまではいけませんでした。
大きな工具を使わず、人の手で進めていったので最後には大人はヘロヘロ。
翌日筋肉痛まちがいなし。
子どもたちは最後まで一生懸命穴掘りを続けていました。

家をつくることは繋がりをつくることにも繋がる
大人も子供も一緒になって、体を使って同じものをつくる。
普段の生活ではなかなか難しくなっているこの「共同」という体験は、子どもたちも楽しかったようです。
同じ家に一緒に暮らしていても、今は機械化が進みこんなに大変な作業はありません。
昔は家の手伝いや畑の仕事など家族単位で動いていたかもしれませんが、今の子供達はそういった体験ができずにいます。
スイッチひとつで何でも出来てしまうからです。
だけど、本来はこうやって家族で助け合って共同意識を持って生活していたんですよね。
子供にとっては「お手伝い」は面倒なことかもしれませんが、生きていく上で必ず必要なこと。
そんな場を茨城でも住み開きしながら作りたいと改めて思いました。
こちらで作り方を体験して、持ち帰りますのでお楽しみに!


研究員 巴

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