水戸の美龍堂 からだ研究所の巴です。
どうして足が上がらなくなってしまうのか?
時期的に、花粉症の季節になると不思議と腰の違和感を感じる方が増えてきます。
- 歩行時に足が突っかかる
- 足を上げて歩くのが辛く、擦るような歩き方になってしまう
- しびれはなくなったが股関節がどうも変な感じがする
- 違和感があって歩くのがおっくうになる
そんな声をいただきます。
脚の不調は、確かに膝や股関節、または腰からくる場合が多いのですが、足が上がらなくなってしまうのは下半身だけの問題ではないのです。

脚を支える上半身が硬い
実際、お客様の体を押してみると足の張りはありましたが、それよりひどかったのは上半身!
腰から背中のコリの方が酷かったんですね。
皆さん、一枚の板のようにカッチカチで固まっている状態の方がほとんど。
なぜ足が辛いのに背中が硬くなるの?と不思議そうでしたが、人は歩くときに上半身が倒れないように無意識に力を入れて体のバランスを取っています。
特に足が上がらない時、股関節をかばいながら歩くのでどうしても前傾姿勢になります。
太ももに力を入れず、膝から曲げて歩くのですがそれでは倒れてしまうので、腰から上は体を正しい姿勢にしようと必要以上に力をいれてしまうのです。
その姿勢がちょうどクの字のような形になり、知らず知らずのうちに背中が張ってきてしまうのですね。
ちなみに、体のバランスというのはちょっとした衝撃ですぐ崩れてしまいます。
こちらのブログにもあるように、ちょっと腰に衝撃があっただけでも正しい状態で立っていられなくなるのです。
日常ではなかなか気づきにくいので、そのまま生活をしていると前傾姿勢が通常の状態として体が認識して使わない筋肉が衰えていったり、本来体を支えてくれるはずの筋肉が固くなって動きづらかったりと段々違和感が出てきます。
特に背中は筋肉が薄く、特に肩甲骨付近などは疲れに気づきにくく、気づいたときにはもうどうしようもないくらいに固くなっている!というパターンが非常に多いです。
そして押されてはじめて「凝ってたんだ!」と気づく・・・
部分的に違和感がある場合でも、全身もみほぐしてみるとわかってくることがあります。
自覚のない疲れ、痛みは今ある症状を長引かせる原因の1つになるので、改善ポイントとしては痛みが出ている脚だけでなく、そういうときこそ全身まんべんなく施術でほぐしていく事が大切です。
寒さによる不調
春先は大分寒さも落ち着いてきますが、まだまだ外気の冷えの影響もありますね。
冷える分動きもにぶくなるので、筋肉が動かしづらくなります。
体も動かさないと温まりませんし、筋肉は動かしても動かさなくても疲労する部分なので日常的に動かしてあげてください。
車移動などで運動する時間がない、という方はお風呂上がりに少しストレッチなどのトレーニングをするなど意識的に運動を取り入れましょう。
また、服装では外気から身体を守るために、ネックウォーマーや木綿の靴下など「首」を温めるものを身に着けてみましょう。
内蔵の疲れ
冬の時期は五行でいうと腎。
泌尿器系が弱る時期でもあります。

この「腎」は人間の生命エネルギーを維持する臓器といってもいいくらい大事なもの。
体を支える骨を正すことで整いますので、カイロや整体などの治療で体調が改善しやすいです。
体幹を鍛えるのもいいですね。
普段の食事で養生する場合、味噌などの味付けのもの、色味としては黒いもの(黒豆やわかめ、のりなど)を多めに取り入れてみてください。

そして、冬から春に変わると今度は「肝」に影響が出てきます。
肝がつかさどるのは精神・情緒。
気分が浮ついたり、不安になったりイライラしたり・・
感情の変化により、また身体への不調も出やすくなってきます。
心のストレス
何かが始まるときは心が不安定になりますね。
それによって気の巡りの中心である首から肩甲骨にかけての背骨ライン。
ここが張りやすくなります。
股関節の問題だけでなく体全体をみる
リラクゼーションは特に、全身をみながら体の不調を改善していくことができます。
人の体は30日ほどで疲れのピークを迎えますので大体一ヶ月に一回は全体的なリフレッシュが必要になってきます。
ですので、一カ月に一度のメンテナンスをお勧めします!