水戸の美龍堂 からだ研究所の巴です。

 

世の中にはたくさんの占いがあり、生年月日を使うものや体を使うもの、スピリチュアル要素を含むものなど種類も方法も様々。

ですが、実は占いなどを辿ると大本は一つということを知っていましたか?

中国五術と言われる所以

私は普段、陰陽五行と漢方薬膳のおはなし会を行っていますがその中でお話することがあります。

それは、「漢方や薬膳は医術ではない」ということです。

これを言うとびっくりされる方も多いのですが、日本に根づいているものは元は中国から渡ってきたものであることが多いです。

そのなかでも、人を作るものとして昔から指針とされてきたものが「中国五術、あるいは仙道五術」と言われるもの。

天地人の頂点、禹王

紀元前2000年頃、東洋のはじまり中国に禹王という皇帝がいました。

当時水の災害により土地が荒れており、それを治水し治めたことで、司馬遷の『史記』にも載っている治水神と呼ばれる存在。

三皇五帝のうちの一人、中国最初の王朝「夏」の創立者として知られている禹王。

ピラミッド

これは、実際に私が講座の時に使っている資料の一つです。

ピラミットの頂点が禹王、その下に陰陽があり五行、十干があって「天地人」がある。

天地人は世界を形成する要素で、人はそれらを網羅することで少しでも禹王に近づこうと自らの身体を整え、神通力を手にしたものは仙人と言われていました。

 

この禹王、治水の時に水を治めた棒が後の如意棒であるという話があり、それが元で孫悟空が生まれたそうです。

孫悟空、人物など紐解くと「木火土金水」で構成されていて、知れば知るほど面白いお話の一つです。


易を読むために 〔易学基礎講座 〕
易を読むために

その東洋思想の大本、四書五経の一つが「易経」にあたり、これが陰陽五行の始まりとされています。

ですので、五術に分類されるものはすべて元をたどると陰陽五行であり、易経に繋がっていきます。

陰陽五行思想につながる五術について

命術

これは、誕生日を使用し計算して占うもの全般を指していて、人の一生や運勢を見る時に使うもの。

代表的なものとして東洋では四柱推命、九星気学、紫微斗数、算命学、属性占い、血液型占いなどがこれにあたります。

最近だと動物占いも人気がでましたよね。

ホロスコープを用いた西洋占星術、星座占いや数秘術などもそうです。

生年月日、出生時間が同じであれば基本は結果は同じで、双子であればなおのこと。

星の配置は同じです。

 

恋愛関係や結婚の悩みなど相手がいるようなときはやはり調べたくなってしまうのが命術で、さまざま種類もあるので占いジプシーになってしまったりハマってしまう人も多いでしょう。

一番人の欲に近いのではないかと思います。

しかし、前に記事にも書いたようにこれは統計学なので、当たる当たらないという的中率はそれほど変化がありません。

当たる確率は、自分の主観でしかありません。

 

生年月日が同じ人は同じ結果?

また、人生というものは誰かが決めるものではなく、未来や運命も同様、寿命など人の命の長短は人間がわかるものではない。

性格も同様、占いの結果上は同じですが現実はそうとは限りません。

全く同じ行動を取る人がいないように、宿命があったとしてもそのとおりに行動する人がどのくらいいるのでしょう。

卜術

卜術(ぼくじゅつ)はいわゆる吉兆占いのことで、東洋では古くから亀の甲羅を用いたり、筮竹を用いて見立てたりするものがこれに当たります。

西洋でいうとタロット占いはじめ、タロットやカードや水晶、ルーンなどを用いて今後を占うものがそうですね。

よく神社にあるおみくじなども卜術です。

 

人は生きていくうちに何度も選択を迫られるときがあります。

その時の判断の一つとして、古代よりその選択を神に委ね、吉凶の状況を客観的にみようとしたのでしょう。

昔から、各地でこういった卜術は使われてたようで「中国五術」の中でも一番歴史が古いと言われています。

未来へ進む

相術

これは一番メジャーかもしれません、いわゆる「相」がつくもので、人相、家相、手相などがこれにあたります。

人の外側に現れるもので判断し、環境や場所を整えていくもの。

一番わかりやすく、変わりやすく、時の流れに左右され変化していくので一番効果が出やすい術ですね。

 

風水などを参考に部屋の掃除をしたら気の流れが変わった、開運したなど生活に取り入れやすいというメリットがあります。

姓名判断なども名前の字画を変えることで流れを変えることができるといわれているので、命術ではなく相術に分けられます。

医術

これは現代でいう治療、鍼灸や医療、按摩、呪詛など。

体そのものに対する療法ということになります。

山術

呼吸法、精神修行など身体に対する鍛錬のことで、その道の中で経絡やツボというものが確立され医術になっていったと言われています。

今では漢方や薬膳は医術に近いですが、元々東洋では製薬を使わず、土地の力を取り入れたり精神を安定させたりするのに自然にあるものを用いて体を健康に保ってきました。

その主であったのが山術。

空を飛ぶコンドル

この山術が一番難しく、天地人を網羅し仙人を目指すために一生をかけて学び鍛錬しなくては習得できない術です。

見えない心を鍛えるのですから、簡単なことではありません。

その厳しい環境から、拳法が生まれたり新しい文化が始まったり歴史が生まれたりしていったのでしょう。

人は生まれてから人となる

命術ばかりではなく、広く五術を網羅しなければ視野が偏る。

占い師として人を視る以上は、広い知識と数多くの経験と偏りのない目が必要です。

生きている人を視るのですから、的中させるのが目的ではなく、その人が自分らしく活きられるお手伝いをすることが本来の力の活かし方。

先に上げた五術それぞれ、得意な部分があるのでその目的に応じてどれを用いるかなどの的確な判断が、人の一生を大きく変える転機になることもあります。

 

人は生まれようとして生まれるものではなく、何者かによって生かされている。

偶然はなく全ては必然。

自分は何者か、などどうしても意味づけをしたがるのが人間で、だからこそこんなにたくさんの種類の占いが生まれてきたのだと思います。

そのことを、これからも施術や講座を使いながら長く伝えていきたいと思っています。