水戸の美龍堂 からだ研究所の巴です。
そろそろ春分の日とあって、だんだん日中の日も伸びてきましたね。
3月は雪が降ったり温かくなったり、温度差が激しい月でもあります。
春に多いめまいの種類
陽気の変化に伴い、めまいや頭痛の症状を持った患者さんが増えています。
- どうも毎年この時期にめまいが出る・・・
- 実際に病院で受診しても異常はなく、原因がわからない
- レントゲンやMRIなど検査をしても何も見つからない
- 診断されなかったけどなにか変な病気なのではないか
- とりあえず出された薬は飲んでみるものの変化がない
などという声も・・・
めまいと言っても、実は様々な原因とタイプがあります。
一つの目安として、いくつか挙げていきます
主なめまいの種類
①ぐるぐるまわるめまい
耳から生じるもの。
三半規管などが主な原因で、ストレスや炎症、何らかの要因で三半規管の中のリンパ液が増え、動いていないのに動いていると感知してしまうもの。
酔ったような感じになり、ひどい方だと吐き気や嘔吐をしてしまう場合も。
聞こえにくくなったりといった聴覚に影響が出やすくなります。
このタイプは、首肩のコリをほぐしたりリンパを流すオイル、アロマなどで体をリラックスさせることで緩和する場合があります。
生活習慣を整えて、副交感神経と交感神経の切り替えをスムーズにすることも大事です。
②ふわふわするめまい
脳から生じるもの。
脳幹の機能の低下やストレスなどによるめまい。
血圧の変化や動機、息切れなど呼吸器、手足にしびれや麻痺、視界など他の部分にも影響がでることもあります。
ろれつが回らなくなったり意識障害を引き起こすなどの症状が現れてきた場合は、別の病気が隠れている可能性がありますので早めに受診することをおすすめします。
春を五行の目線でみてみると
五行でいうと春は肝。
肝臓といえばお酒をイメージするかと思いますが、飲酒と関係なく肝は寝不足や緊張などによるストレスを真っ先に受け取るところでもあります。
「疲れてるよ!」という司令を一番先にキャッチするところ。
肝機能が司る体の動き
肝機能が弱ってくると、目や爪に異常がみられます。
例えば、目の乾き、充血、爪が割れる、白く筋が入るなどです。
また、情緒とも関係が深くイライラが続いたりすると肝機能も疲労していきます。
薬膳の目線でみる肝
春の旬のものといえば、たけのこや山菜、カツオなど。
味としては「苦」のものが多く、この性質の特徴として
・体の余分な水分などを排出する
・余分な熱を取り除く
・デトックス
・精神を安定させる
などがあります。
また、青みのものや酸味のあるもので養生ができます。
ストレスと体
卒業式や入学式、仕事でも年度の切り替えなど環境が変わると生活習慣や自律神経が乱れやすくなります。
体も心も緊張しやすく、不眠が続いたり眠りが浅かったりと神経質になりやすい時期。
そういった状態が続くと、無意識のストレスによってめまいが酷くなったり頻繁に起こりやすくなるので、特に今の時期は「なんかいつもと違うな」と思ったら潔く体をゆるめる必要があります。
無理は禁物です。
日本人はどうしても頑張ってしまう傾向があるので、「ゆるめる」が苦手でもあります。
一つしかない自分の体。
力を入れるところと緩めるところのメリハリがなく、常に頑張っていると体を動かすエネルギーがどんどん消耗します。
エネルギーは身体の原動力。
反動で心が疲れてしまっては肝心の体が動かなくなってしまいます。
水戸光圀公が、一張一弛という言葉を残していますが、張り詰めたり緩めたりのバランスが大事なのはいつの時代も変わりません。
長い人生を楽しむためにも、自分の体とうまくつきあっていきたいですね。