水戸の美龍堂 からだ研究所の巴です。

 

パチョリというアロマオイルがあるのですが、これってどんな香りか想像つきますか?

パチョリの効能

パチョリはパチュリーとも呼ばれる精油の一つ。

産地はインド、マレーシア、ビルマ、パラグアイなどの東南アジアから亜熱帯地域にかけて。

オイルと葉の状態では少し香りが異なりますが、シソ科の中でも最も香りが強い植物です。

ローズやラベンダーなどはフローラルな香りですが、パチュリオイルを嗅いでみるとウッド系な香りがします。

花だけ見るとラベンダーのようですが、オイルは意外にも花の甘い香りはしないですね。

パチョリは葉と花から水蒸気蒸留という抽出方法で製造されます。

この方法は最もポピュラーな方法ですが、化合物が壊れやすいので低温低圧で行われます。

エッセンシャルオイルの選別方法についてはこちらも参考になさってください。

お肌のトラブルにはティーツリーオイルがおすすめ!

藿香は生薬の一つ

パチュリは和名が藿香(かっこう)と呼ばれ、生薬の一つになっています。

藿香は実は二種類あり、「広藿香」と「土藿香」があります。

原材料のパチュリの広藿香は熱帯地域でしか育たず、北方でも栽培できる類似のカワミドリで代用したと言われています。

こちらは土藿香と呼ばれ、主に日本や東アジアに分布するカワミドリというシソ科の多年草を乾燥させて使用します。

生薬別名 広藿香
生薬ラテン名 Pogostemi Herba
生薬英名 Pogostemon Herb
科名 シソ科 Labiatae
基原 Pogostemon cablin Bentham
薬用部位 地上部
選品 葉が大きくて,青みを帯びたものほど良いとされる(NI).
主要成分 セスキテルペノイド Sesquiterpenoids:
Patchouli alcohol, Cycloseychellene, Pogostol

フェニルプロパノイド Phenylpropanoids:
Methylchavicol (= Esdragol)

薬理作用 胃液分泌促進作用.
臨床応用 芳香性健胃,発表薬として,食欲不振,消化不良,暑気あたり,寒熱頭痛などに応用する.また制吐,止瀉作用があり,嘔吐,下痢などにも用いる.
頻用疾患 食欲不振, 腹満, 消化不良, 倦怠感, 悪寒, 発熱, 頭痛, 暑気あたり, 悪心, 嘔吐, 妊娠悪阻, 副鼻腔炎, 下痢
含有方剤 香砂六君子湯 , 竹葉湯 , 藿朴夏苓湯 , 一加減正気散 , 加減小柴胡湯 , 加減茯苓半夏湯 , 加味理中湯(回春) , 藿香正気散 , 藿香平胃散
帰経 脾・胃・肺
微温
神農本草経  
中医分類 芳香化湿薬
薬能 芳香化濁,開胃止嘔,発表解暑.湿濁中阻,胃痞嘔吐,暑湿倦怠,胸悶不舒,寒湿閉暑,腹痛吐瀉,鼻淵頭痛に用いる.
薬徴  
備考 第十七改正日本薬局方収載品.
参考文献 NI: 一色直太郎, 『和漢薬の良否鑑別法及調製法』, 吐鳳堂書店, 東京, 1987.

引用元:伝統医学データベース

藿香は上記に書いてあるとおり、生薬としては解毒・解熱・鎮痛など消化器疾患の治療に用いられてきました。

シソ科で香りが強い植物ということは、スパイス同様、気の巡りを整えたり、体についた邪を発散させて体調を改善してくれるということです。

しかも日本のシソとはまた違い、どこかオリエンタルなエキゾチックな香りがするので最初は驚かれるかもしれません。

サンダルウッドというエッセンシャルオイルに香りが近いでしょうか。

墨汁の匂い、と表現する方もいます。

どこかスモーキーなのもパチョリの特徴です。

濃厚で深みのある香りなので、好き嫌いが分かれるかもしれませんね。

ですが、香水としてはパチョリは年月が経つと香り高く深みが出るということで多くのパヒューマーたちに愛される香りでもあるのです。

 

日本は多湿、四季の温度変化が激しく、梅雨は湿邪、夏は暑邪など邪気が入りやすくなります。

そんな時の対策として、ネギやミョウガなどの香りが強く、五味では「辛」にあたるような薬味が重宝されてきました。

刺し身など生もののときは必ずシソや生姜が添えられていますよね。

香りの刺激は脳と直結しているので、それにより胃腸の働きを活発にしたり食中毒を予防したりと様々なメリットが有るのです。

藿香は臭い対策にもってこい

パチョリの使い方としては、防虫効果、紫外線防止、ストレスや無気力、動物などの臭い対策としても有効です。

その高い防虫効果は、インドでは虫よけとして、防虫剤がわりに衣服や絨毯の香り付けとして利用されるほど重宝されています。

日本でも、藿香を袋に詰めて防虫香としてタンスにいれ着物の保存などに使われました。

特に今はペットの室内飼いが基本なので、どうしても部屋の中に臭いがこもりがち。

室内飼いペット

玄関を開けたとき、なんだかペット特有の匂いがする。

または、生ゴミなどキッチンからの匂いが気になる際には、パチョリをスプレーにして空間に一吹きするだけで解決してしまいます。

 

ただし、パチョリは香りが濃く持続性があるため使用量には注意が必要です。

また、猫や犬などがなめてしまうと命にかかわることもありますのでスプレーやオイルの置く場所に気をつけること、直接体に塗ったりはしないように気をつけてください。

生薬としてのパチョリ

先に上げた成分に書いてあるとおり、藿香は生薬の一つです。

主には暑邪を除去するものとして、五味では「辛」五性では「温」にあたります。

体の中にこもった熱や気を飛ばし発散させてくれるのですが、胃腸が弱い方でも体に負担がかかりにくいので生姜や胡椒などの香辛料よりも穏やかです。

また、シソ科ということで香りも高く、それにより胃腸を刺激して内蔵を活発にしてくれるので、ジメジメした梅雨の時期から夏にかけては藿香は大活躍することでしょう。

夏バテに

オイルのパチョリとしては、蕁麻疹や肌荒れなどの皮膚トラブル、肌ケアに非常に適しているのでお風呂に数滴垂らして沐浴などもおすすめです。

実は汗自体に匂いはなく、皮脂の汚れや汗腺の働きによりあの特有の匂いが生まれるのです。

最近では働く女性もストレスを受けたり外食による食事の変化により、汗が男性寄りになってきているというデータもあります。

 

藿香湯というものもあり、それはこのパチョリの特性を生かしたもので「悪気を去り心通を癒す」と重宝されてきました。

中国では熱中症の人にむけて藿香正気散など、藿香をベースとしたものを服用するそうです。

パチョリと相性のいい精油

パチョリ単体だと少し癖がありますが、意外にもフェイシャルトリートメントに使われます。

ブレンドできるオイル一覧をあげると、ベルガモット、クラリセージ、フランキンセンス、ゼラニウム、ジンジャー、ラベンダー、レモングラス、ミルラ、パイン、ローズウッド、サンダルウッド。

中でもフェイシャルケアとしての組み合わせでおすすめなのはラベンダーやローズウッドです。

樹木の香りに花の香りが入ることによって、優しい印象に変わります。

 

パチョリを生活に取り入れる

なかなか生薬としては手に入らない藿香。

ですが、アロマのパチョリはショップなどでも置いてあるので使いやすいのではないかなと思います。

パチョリの香りによる働き

まずは、香りを楽しんでみてください。

 

パチョリは鎮静効果があり、気持ちを穏やかにしてくれます。

さらに、イライラや不安、緊張をゆるめてくれたりといった効果があるので、リラックスできるお風呂と一緒に組み合わせると効果的です。

また、催淫効果も期待されるので、寝室でアロマを焚くのもよいですね。

 

女性に嬉しいのは、パチョリは血液やリンパの詰まりを除去してくれることです。

女性特有の憂鬱なだるさ、月経不調などもボディートリートメントのオイルに入れて軽くお腹をなでてあげたり、股関節周りをマッサージすることで緩和してくれます。

ただし、パチョリの禁忌として妊娠中・生理中・低血圧の人は使用を控えた方が良いとされています。


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パチョリの独特な香りが、生活をリフレッシュさせてくれるでしょう。