水戸の美龍堂 からだ研究所の巴です。
今はアロマオイルは人気で生活に取り入れている方も増えていますが、メーカーも種類もたくさんあってどうやって使うの?という方も多いですよね。
アロマも薬膳と同じ、体質やその時の体にあったものを選ぶと不調の改善や症状の緩和など身体のケアとして頼れる存在になります。
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エッセンシャルオイルの違い
植物の中で香りがあるものが約3500種類。
そのなかで、精油が取れるものが約200種類あり、それらはエッセンシャルオイルと呼ばれます。
アロマオイルは香料などが加えられている事が多く、工業用のものもありますが、エッセンシャルオイルは、その純度によってグレードが変わります。
最も信頼性が高いものがセラピーグレードと呼ばれるものです。
市場に出回っているおよそ10%、フランス規格化協会の基準をクリアしたものがこれにあたります。
フランスでは医師の診断のもと処方されることもあるというエッセンシャルオイル。

同じセラピーグレードでも、産地や収穫の時期、抽出方法などで品質も変化し、香りや効能に大きな影響があります。
農薬や化学肥料、純度の高さなどを考えて安心安全な農薬有機法100%天然の純粋オイルを選びましょう。
- ラベル
- 学名
- 原産地
- 抽出部位
- ロット番号
などが選ぶ基準になります。
例えば、ラベンダーのオイルではLavenderと書かれているものよりも学名のLavandulaangustifoliaと書かれてあるもののほうが真正ラベンダーです。
それにより香りだけでなく効能や効果も異なるので注意が必要です。
イギリス式とフランス式の違い
およそ1990年ごろに最初に日本にアロマテラピーとして紹介されたのはイギリス式でした。
美容やリラクゼーションが目的であったのでそれが日本でも主流になったのですが、もともとの発祥はフランス。
フランスでは治療目的として利用されるメディカルアロマが主流で、高濃度での使用となるためその成分などが重視されます。
日本では雑貨扱いとなることもあり、まだまだリラクゼーション効果としてのアロマセラピーがメジャーですね。
エッセンシャルオイルは脳にダイレクトに伝わる
人間には五感がありますが、嗅覚は0.2秒で大脳辺緑系に到達し、感情や記憶、自律神経やホルモン分泌に影響を与えます。
また、エッセンシャルオイルは細胞などの修復や自己破壊(アポトーシス)を促すとも言われています。

エッセンシャルオイルの使い方
一番取り入れやすいのはディフューザーで拡散したり、ハンカチなどに2,3滴垂らして鼻から吸入する方法。
セラピストはオイルに希釈して皮膚に直接塗りマッサージやトリートメントなどに使用することもありますが、なかなか家庭でそこまで取り入れるのは時間も技術も必要になるので難しいかもしれません。
また、一部のオイルは服用もできると言われていますがすべてのオイルがそうとは限らないので、きちんとメーカーや成分などを見比べて使用しましょう。
ティーツリーオイルの効果
数あるエッセンシャルオイルの中で、肌トラブルに使いやすいのがティーツリー。
名前 | ティーツリー、ティートリー、Tea tree |
学名 | Melaleuca alternifolia |
科名 | フトモモ科 |
抽出部位 | 葉 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
ノート | トップノート |
注意事項 | 刺激強 |
香り | 【樹木系】フレッシュで、苦味と甘さが混ざったウッディーな香り |
主な成分 | 【モノテルペン炭化水素類】テルピネン-4-オール、y-テルピネン、α-テルピネン、1,8-シネオール、カジネンなど |
陰陽 | 陽 |
チャクラ | 第4チャクラ、第5チャクラ |
色 | グリーン、ブルー |
星座 | 牡羊座 |
天体 | 太陽 |
引用元:timeless-edition
ティートゥリーなどという呼び名のほうがメジャーですが、学名はメラルーカといいます。
実際香りを嗅いでみると、木そのものの香りがします。
そのため、リラックス効果だけでなく気分を明るくさせて立ち直らせるという心のリフレッシュにも有効です。
気分が落ち込んでいる時はお部屋のディフューザーに入れて楽しんだり活用してみてください。

肌のトラブルにはティーツリーの抗菌作用が抜群
脂性のニキビや、炎症が起きている時に鎮めてくれるのがティーツリー。
原産地のオーストラリアの先住民アボリジニの間では、感染症や切り傷など傷の治療としても使われていたほど高い殺菌消毒、抗菌作用を持っています。
肌トラブルで怖いのが、皮膚科によっては強いステロイドを処方されることです。
症状が抑えられるのは良いのですが、やめた途端肌の赤みがひどく何をやっても取れなかった、かえって肌荒れがひどくなって同じ薬でも効かなくなってしまった。という方もいました。
私も自宅にティーツリーは保管してあって、怪我や炎症が起きた時にみつろうクリームに混ぜたりガーゼに垂らしたり、オイルに混ぜたりして患部に塗ったりしていますが、早い時で塗って一晩で効果が分かることもあります。
一番ビックリしたのが、やけどのあとでした。
少しじゅくじゅくした患部にティーツリーを混ぜたみつろうクリームを塗って試したところ、一晩で乾燥し赤みもなくなっていたのです。

他にも虫刺されなど肌のかゆみや、かきすぎて肌が赤くなったり痕になったりした場合でもティーツリーを塗ると肌もきれいになります。
ニキビなど炎症が起きやすい方は、洗顔の際に2滴ほど垂らしてみたり化粧水やクリームに混ぜたりスキンケアとして使用するのもいいでしょう。
抗菌効果もあるので、汗をかきやすい夏の時期などはお風呂や足湯に入れてもよいかもしれませんね。
他にも、抗菌作用を利用してマスクに少し垂らし、インフルエンザなどの予防としてもおすすめです。
精製水に希釈してスプレーもいいですよ。
ティーツリーオイルを使ってスキンケアや、リフレッシュに楽しんでみてください。